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「蒼い7つ目の太陽 」最終話 願い [妄想連載]

 

 

「蒼い7つ目の太陽 願い」

華緒のシルエットは だんだん 遠く 小さくなりながら

俺に 話しかけてきた

よっちゃん!やっぱりだ!

よっちゃん やっぱり アタシが言ったこと

ちゃんと 守ってくれたんだね

よっちゃん 嘘つかないもんね

・・・

また 話せたんだね

・・・

ある朝、華緒は 夢をみたそうだ

俺が とても辛く 悲しく 閉じ込められた気持ちのまま

暗闇の中で うずくまっていたんだそうだ

華緒が よっちゃん・・・って声をかけたら

俺、たくさん やり残したことや

気がかりなことが あるんだ~って 泣いていたそうだ

華緒が アタシに話して・・・って言うと

俺は 何も言わずに うつむいたまま

華緒~頼んだから・・・・そう言って

暗闇の中に消えていったそうだ

それから 華緒は

毎日 アイツに 話しかけたそうだ

ね~よっちゃん!ね~ってば!

アタシが出来ることは

なんでも 頑張るからさぁ~

アタシに言ってよ~

俺には 全く記憶はないし

単に 華緒の夢だったんだろうが

いつも 俺のことを 気にかけてくれてたんだ

華緒の願いが こんなことを 現実にしたのか

ありえない様な 出来事も

一心に願う気持ちが 現実に変えてくれたのだと思う

しかし 俺には 気がかりなこと・・・・と言ったことに

心当たりがなかった

そりゃぁ~

華緒と結婚もしないうちに

突然 病気で死んでしまったんだ

思い残すことは たくさん あるさ

仕事のことも 友達のことも気になるし

けど

死んでしまえば それはそれで

周りには どうしようもないことで

俺がいなけりゃ いないで

会社だって なんとかするだろう

華緒だって 若いし 

華緒が その気なら 結婚だってできるだろう

・・・

見えなくなりそうなくらい 小さくなった 華緒が

最後に こう言った

よっちゃん! 大丈夫だからね

ちゃんと みとどけてね!

華緒のシルエットが消えると

蒼い太陽が真上に 見えた

ああぁ~7つ目の 太陽だ!

まぶしく輝く太陽を見ていると

蒼かった 太陽が

少しずつ真っ赤に色を変え始めた

周りの世界がリアルに見え始め

周りの音や 気配を感じた

ココは どこなんだ? アイツの中に意識が移ってから

外の世界に出たような 感覚だった

行き交う たくさんの 人々

ざわめき

ココは・・・・

俺はアイツのまま 華緒に連れられて

どこかへ 行くようだ

華緒・・・何処へ連れて行こうってんだ?

華緒は 何も答えなかった

と いうより まだ アイツの中に 俺がいる・・・ということに

気付いていない

シルエットのまま

俺に話しかけたのは 俺の夢だったのか?

まさか 普通じゃ こんな状況なんて

ありえないからな

必死になって伝えたとき アイツを

放り出した華緒だったが 自分の思い込みだと

思ったんだろう

時々 見えるのは スーツケースをゴロゴロと引っ張る

華緒の足元だ

旅行なんだな

独りなのか?

今のところ 連れはいないようだ

新幹線のホームにたどり着き

華緒は 誰かを待っているようだった

しばらくして

華緒はアイツの手をブラブラ握り

走り出した

俺は まわりの景色がグラグラ回っている状況だった

 

え?なんで?は?

華緒が 待っていたのは

俺の おふくろ だった

「お母さん お久しぶりです」

「アタシのわがままに 付き合ってくださってありがとうございます」

「突然で すみません」

「どうしても よっちゃんを 安心させたくて」

え? 俺を?

「よっちゃん・・・・連れてきました」

そういって おふくろの 目の前に

アイツを さしだした

「おふくろ!」俺は叫んだ!

とても 小さくなったような おふくろが いた

華緒は

こういった

「とても 悲しい顔をした よっちゃんの 夢をみたんですよ」

夢じゃなかったのか?

華緒の心の声だったのか!

 

ホームを歩きながら 華緒は

こう 話し出した

「よっちゃんが 病院で 最後に 華緒ごめん!」って言ったんです

そして アタシが聞いた 最後の 言葉は

「おふくろ・・・・」だったんです

きっと、 お母さんのことが

気がかりだったと・・・・

今日は 二人で のんびり 旅を楽しみましょうね

おふくろは 泣きながら

微笑んで 華緒の手をとった

そして アイツに

こう言った

「よっちゃん・・心配しなくてイイよ アタシ

お母さんとも ずっと仲良くしていられるから」

「だってさ よっちゃんを生んでくれたお母さんだもん」

華緒も 泣いていた

そうだったのか 

正座しながら 電話でしゃべっていたのも

おふくろ だったのか!

話を聞きながら

新幹線の窓からみえる

赤い太陽をみた

少しずつ 周りの音が聞こえなくなっていく

霞んでいた 風景も もっと霞んで

華緒やおふくろの顔も 見えなくなっていった

す~っと意識がなくなったが

すぐに 心地よい風に吹かれて

意識が戻った

大きな湖の畔に

俺は俺の姿で立っていた

畔は緑であふれ

花が咲きみだれ とても

清々しい気分だった

俺、やっと ここに来れたんだな

華緒の優しさにつつまれて

やっと これたんだ!

俺は ぼんやりと 湖をみつめ

ここで 華緒をのんびり 待つことにした

華緒! おふくろを

頼んだぞ!

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(6) [妄想連載]

 

「蒼い7つ目の太陽 愛」

 

華緒が アイツに

言った

「ね~どっちに しようかぁ~?」

「あんたさぁ~どっちがイイと思う?」

時々アイツの頭を撫でながら

「早く 決めないとね~」

そう言ったかと思うと

俺が見える世界が 逆さまになり

華緒はアイツをブラブラさせながら

ベッドにドサァ~っと倒れこんだ

「おいおい!手荒く扱うなよ!俺なんだぞ!」

「そんなこと思っても 華緒に わかるはずないか!」

横になって

アイツを抱き上げ

「よっちゃんさぁ~よっちゃんなら どっちにする?」

俺は 泣きそうになった

いや!涙なんて 出ないんだろうが

泣きそうだった

よっちゃん・・・・ 

久しぶりに 華緒に そう呼ばれた

華緒は 7年経った今でも

アイツに 話しかけていたんだ

居なくなった代わりに アイツに・・・・

たまらない 想いだった

華緒はずっと 俺を 

ぶっきらぼうで 優しい言葉なんてかけない

こんな こんな 俺のことを

ずっと・・・・ずっと

「ごめん!ごめんな!」

「華緒!」

そう思ったとき

華緒が

ガバッっと 起き上がり

アイツを あいつの中の俺を

じ~っと見つめて

「あんた・・・今 喋った?」

「今、アタシを呼んだ?」

「ん~なわけないか・・・ウトウトしちゃったな~」

「おい!こら!たまには、華緒~好き~くらい言ってみな!」

「よっちゃんの バ~カ!」

そういいながら アイツを 出窓に戻して 部屋を出て行った

俺だよ! 今呼んだのは 俺だよ!

そう 思ってみたが

華緒には 届いていないようだ

出窓に戻されるとき

俺は出窓に飾られている

たくさんの 写真をみた

俺がこの部屋に来ていたときには

写真なんて飾られていなかったが

今は小さなフォトスタンドがいっぱいだった

俺が見えていなかっただけだった

たくさんの 思い出写真

俺が撮った華緒

旅行に行って 二人で撮った写真

せつなかった

華緒のことが たまらなく

愛しく想えた

身体が自由になるのなら 抱きしめたかった

ちくしょ~!・・・・悔しいぜ!

華緒~!!

精一杯の気持ちを込めて

叫んだ!

ダンダンダン・・・・

階段を駆け上がってくる 足音がして

華緒が 驚いたような顔で

部屋に入ってきた

恐る恐る アイツに近づいた華緒が

真剣な顔で言った

呼んだ・・・・よね?

呼んだでしょ?

よっ・・・・よっちゃん?

さっきとは違って

真剣な顔だった

かと思っていると

今度は ボロボロと涙を流しながら

アイツを抱きしめている

あいつの中の俺は 今 華緒に抱きしめられている

なんでよ! なんで!

よっちゃん・・・

なんか言ってよ!

アタシさぁ~アタシ・・・・

ずっと よっちゃんと一緒だから

ね!約束したでしょ!?

ずっと一緒って!

死ぬまで一緒だって!

けどね 死んでも一緒なんだから!

アタシ ずっとよっちゃんと 一緒がイイもん!

言葉にならないような 途絶え途絶えの

声が ポロポロの涙と一緒に

俺の心に突き刺さった

ごめんな! ごめん!

華緒と俺の意識が つながったわけでは なかった

断片的に 俺の叫びが 華緒に届いたのは

間違いないようだが

アイツの中に俺の意識があることは

華緒はまだ気付いていないようだ

ただ

アイツを俺だと思って いつも 話しかけていたようだ

いつもは 明るく 前向きな華緒だが

長い時間が経っても

時々 どうしても 抑えられない感情が

こみ上げてくるようだ

ココに居る事を後悔したし

アイツの中に俺の意識があることを

伝えようとする事を迷っていた

いつまで こうしているのかも わからないし

華緒を 混乱させるだけだ

・・・・そう思っていたが

決心することにした

華緒に伝えよう!そう努力してみよう!

きっと 華緒なら わかってくれる!

俺の意識の全部を使って

俺は 華緒に話しかけた

「華緒!驚かせて ごめん」

「俺にも わからんが 俺は俺の意識が

時々 ココに居るんだよ!」

華緒がアイツを 放り投げた

驚いた顔で アイツを見ながら

ベッドまで 後退りした

その光景を見た瞬間

目の前が 一瞬にして 暗闇になった

まだ 微かな意識の中で

やっぱり 伝えたのは 間違いだったのか?

神様は 伝えることを 許してくれなかったんだな

これで お終いか!

きっと もう 華緒には 愛しい 華緒には

話しかけることも 出来ないんだ

蒼い太陽を見れたときは

アイツの中に意識があったが

今日で6つ目!

たった6回しか 神様は 許してくれなかったんだな

だけど 俺は 神様に感謝するよ

たった6回でも 華緒に逢えたんだから

朦朧とする意識が途絶えそうになったとき

突然 凄まじい光が俺を照らし

周りが光で真っ白に見え

その中に 立つ 華緒のシルエットが見えた

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to be continued

 


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(5) [妄想連載]

 

「蒼い7つ目の太陽 後悔」

「ね~てば~」

そんな 華緒の声がしたような気がした

眠っていたのを 起こされたような感覚がする

夢を見ていたのか?思い込みなのか?

華緒が 俺を呼んだ気がした

だが 目の前には 華緒の姿はなかった

アイツの中に 俺の意識が戻って

こないだの 夜中の 着信音の事を

思い出した

暗闇の中へ戻る途中だったからか

気になったのに その後を覚えていない

夜中に 電話してくるなんて

誰だろう・・・

何だったんだろう・・・

イカンイカン!

妄想で嫉妬するなんて バカバカしい!!

5つ目の太陽をみる今日は

俺の気持ちが揺らいでいた

もう、ココへ来ようとするのは

辞めたほうがイイんじゃないだろうか?

行こう・・・と思わなければ

ココへ戻らずに暗闇の中で眠っていられるんじゃないだろうか?

だが 今日のように 呼ばれたような気がするのは

なぜだろう?

俺は呼ばれてココへ来てるのか?

もしそうなら とっくに 華緒が

俺に気付いているはずだしな

呼ばれたからって 来れるもんでもないか!

おっ! 華緒が帰ってきた

なんだか

上機嫌のようだ

ってことは 夜中の電話は 悪い知らせ・・・じゃなかったようだ

パソコンに向かって 何やら カタカタやってる

「ん~・・・・どっちにしようかなぁ~」と華緒が独り言を言った

何も見えない

華緒が何を迷っているのか?

何を考えているのか?

人の気持ちがわからない・・・というのは

こんなに 苛立ち

こんなに 不安で

こんなに 淋しいものだとは・・・

俺は今になって、こんな状況になって

華緒が言ってた「淋しさ」を味わっている

もう うんざりだ・・・

こんな こんな 状況は・・・

そう考えていると

また 華緒が言った

「イイんじゃない」

え?

独り言・・・・だよね?

パソコンに向かって言ってるんだよな?

単なる偶然だろ?

そう 思っていると

華緒が立ち上がり

俺の方へ アイツの中にいる

俺の方へ近寄ってきた

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to be continued

 


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(4) [妄想連載]

 

「蒼い7つ目の太陽 苛立ち」

情報が 少なくて

俺が 4つ目の蒼い太陽を見れている今日が 

最初に目覚めた日から

毎日なのか? たまに 意識がココに戻っているのかさえ

わからない

見える範囲は 限られたまま

今日は 部屋に 華緒の姿が見えない

窓の外は まだ明るい状態で

俺は 華緒の帰りを待ちながら

これから どうなるのか 不安になってきた

少なくとも 7年が過ぎ去っている

部屋居るときの華緒は

以前と ほとんど 変わらないように見えるが

仕事は 昔のまま なんだろうか?

もしかして 彼氏ができたかな?

俺のことは もう 過ぎ去った 思い出に

なってしまったんだろうか?

俺は いつまで こんな状態なんだろ?

華緒に 自分の存在を知らせることは

できるんだろうか?

いや!知らせてイイんだろうか?

俺の記憶の中の華緒は

些細なことで 喧嘩して 黙り込む華緒

嬉しくても 悲しくても

ポロポロ 涙を流す華緒

ゲラゲラ バカみたいに 笑う華緒

いつも 俺のことを1番に考えてくれる華緒

旨いメシを作ってくれる華緒

いつもは 男っぽいのに

並んでテレビを見るときは 決まって

デレデレ くっついてくる華緒・・・・

一緒に居たときは

ちょっと 面倒だと思ったことも あったけど

こうなった 今は

華緒の存在が 俺にとって

どれだけ 大切だったか よくわかる

やっぱり 俺は 華緒のことが

気がかりで

こんな状態になっちまったのかも しれないなぁ~

たくさんの 思い出や 

華緒のことを かんがえているうちに

随分 時間が経ったようだ

きっと 夜も 遅い時間になっているはず!

華緒 なにやってるんだろう

家に帰ってきたような 気配もないし

もしかして 彼氏と 会ってるのか?

まさか この部屋に 彼氏と一緒に

帰って来る・・・・なんてことはないのか?

おいおい! もしも そんなことになったら

俺 どうすればいいんだ!?

そう 考えていると

電話で誰かと話しながら 華緒が帰ってきた

なんだか とても機嫌がいいように 見えた

話の内容は よく わからないが

電話を切った後も 鼻歌なんて・・・

いつもの 女友達なのか?

それとも 彼氏か?

こんなことを 考えてる自分が イヤになり

苛立ちを覚える

今更、俺は 華緒に 何もしてやれない

幸せ・・・・になんてしてやれないんだ

今は 華緒が 幸せに過ごせれば

それでイイじゃないか!

思えば思うほど 

こんな 状況を 悔しく思えた

初めは 

こんな状況でも

愛しい華緒の側に 居れる事が

ラッキーだと思えたのに

やっぱり こうなってしまったのは

俺が 華緒のことを 忘れられなかったからなんだろうな

パソコンに向かったり

テレビをみたりしていた 華緒が

ベッドに入った

4つ目の蒼い太陽を見た今日は

何故か頭痛もせず 意識が途絶えることもなかった

少しずつ ココに居る時間が長くなっているようだ

まだ自由に・・・・というわけにもいかないが

意識を集中させる 自分コントロールも上手くなった気がする

華緒が眠ってしまったことで

俺は 意識を集中しなくなり 少しずつ

暗闇の世界の方へ 行きかけていた

そのとき 

華緒の携帯から 着信音が鳴った

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to be continued

 


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(3) [妄想連載]

 

「蒼い7つ目の太陽 コントロール」

意識が戻ると 目の前に

華緒の顔が ドアップ状態に見えて

「ウワッ」と声が出そうになるくらい 驚いた!

目の前の華緒は 瞬き もせずに

ジ~~~ッとみたが

何も言わずに パソコンに向かった

 

だんだん解ってきた

今回で 蒼い太陽は3回目になる

俺は 記憶を無くしたり

華緒の部屋の風景がみえたりする

多分 俺は・・・・

そうなんだ!俺はこの世にはもう 居ないんだ

あの時 あの暗闇のなかの華緒の

悲しげな ヤツレタ顔は

俺の最後の瞬間に見た 華緒だったんだ

そうだ 俺は死んだんだ・・・・

だけど何故 今、こうして 華緒の部屋に

しかもアイツに 魂が 時々 戻るのか

本人の 俺にさえ わからない

だが 受け入れるしかない

考えてみれば 俺は ラッキーなのか?

たとえ アイツになったとしても

華緒の側に居られる

まてよ・・・・ずっとなのか?

それは 困るよな

俺って成仏出来なかった・・・・ってことか?

何故だ?

華緒が忘れられなかったから?

それとも 華緒が 俺を忘れられなかったから?

思い残す事は 山ほどあっただろうが

何が原因かは 俺には わからない

頭の中を整理しながら

俺に背を向けて パソコンに向かっている 華緒の後ろ姿を見ている俺

この事実は 本物らしい

そのとき 防災無線の案内が聞こえてきた

・・・2012年11月16日 こちらは消防署です・・・

・・・空気が乾燥して 火災が起こりやすい季節になりました・・・

・・・火の後始末には十分気をつけましょう・・・

は?2012年?

おいおい!今は2012年なのか?

俺が 病院に搬送されたのは2005年のはず!

あれから7年も経っているってことなのか!?

華緒の部屋は 何も変わっていないが

よく見れば 華緒が少し 痩せている

髪も 随分長くなっている

俺は 7年も あの世の 暗闇を さまよっていたのか!

そんなことは いまさら どうにもならないが

なんとか 華緒に俺の 存在を知らせたかった

面目ないが アイツになって魂が蘇った

俺の存在を・・・

アイツ・・・・それは

華緒の出窓で にっこり微笑む

カエルのぬいぐるみ!

ちくしょ~なんで よりによって

アイツなんだ!

まぁ~華緒がいつも 話しかけたり 

可愛がっていた ぬいぐるみだったから

わからなくも ないが

ちくしょ~!!

ぐちゃぐちゃ な 頭の中を整理しながら

必死で現状を分析し

受け入れようと もがいていると

華緒の携帯が鳴った

「もしもし・・・はい!華緒です。」

「先日は 突然 すみませんでした」

「はい!・・・いえ!大丈夫です・・・そうですか!」

「いえ!そんなことないです!・・・ はい!」

「わかりました!・・・ほんとうに ありがとうございます!・・・」

「決まりましたら また電話します!はい!・・・失礼します」

いったい 誰と話しているんだろう

初めて 蒼い太陽を見たときは 正座して 誰かと 話してたな~

あの時 華緒!って叫んだら

華緒は振り返った!

声になるかどうか わからないが

呼んでみた

「華緒!」

華緒は 無反応だった!

2度目の蒼い太陽の日は ドアを出る華緒に向かって

叫んだときも 華緒が俺を見た

・・・・わかったぞ! 意識を集中させたときだ

必死になって 叫んだときは

華緒が何かを感じているんだ

俺の声じゃなくとも 何かを

よし! 意識を集中させて・・・

ああぁ!頭痛がしてきた

もしかしたら ここで 叫んだら

また 意識が途絶えるのか?

だが そんなこと 気にしていられない

叫ぼう!

「華緒!」

頭が締め付けられるような

ひどい 頭痛と 吐き気が襲ってくる

耐えるんだ!

「華緒! 華緒!俺なんだよ!」

「俺は ここに居るんだよ」

意識は朦朧とするが

近づいて来る 華緒が見えた

俺の・・・・カエルになった 俺の前に

華緒は立って ジ~~~っと見た後

頭を撫でて 部屋から出て行った

少しわかった気がした

この頭痛と 吐き気に耐えられれば

意識を失うことは無い

少し時間をおけば 落ち着いてくる

それがわかれば 少しずつ

コントロール出来そうだ!

俺の声は 華緒には

聞こえていないようだが

何かを感じているのは わかった

とても疲れたような 感覚だ

眠りにつくような そんな感覚で

自分をコントロールし

暗闇に中へ戻る俺が居た

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to be continued 

 


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(2) [妄想連載]

 

「蒼い7つ目の太陽  真実」 

 

とても 長い時間 眠っていたようだ

目の前に また 蒼い太陽が見える

どのくらい 眠っていたんだろう

部屋には 華緒の姿が見えない

太陽の位置が こないだと 違うな~

まだ 頭痛がするが 少しは マシになったなぁ

そう思いながら 目覚めたばかりで モウロウとしていると

階段を上がってくる 足音が聞こえた

「おっ!音が聞こえる」

「やっぱ 俺、体調が悪かったんだ」

ドアを開けて 華緒が入ってきた

入ってくるなり

ふぅ~と ため息をついて ベッドに 横たわる・・・

「おいおい! 俺のことは 無視かよ!」

いつもなら 帰って来るなり

仕事の話をしたり 俺の1日のことを聞いたり

うるさいくらいに 喋り始めるのに・・・・

「華緒!なんか嫌なことでも あったのか?」

言葉にしようとするが また 言葉にならない

なんでだ? なんで 喋れないんだ?

俺 どうなってるんだ?

身動きもできない

部屋の中も 全部を見ることが出来ないし

混乱するが 記憶を辿ってみた

覚えているのは

華緒のとても悲しそうな顔と

俺に差し伸べられた手が遠くに消えていったこと

それから 記憶がなくなったんだ

あの日 ・・・・・

イヤ!違う

思い出した!

 俺は 突然 ひどい頭痛に襲われて

病院に搬送されたんだ!

意識が 戻った時

華緒の 顔が見えたんだった

それから また 意識を無くして

目覚めたときに 蒼い太陽を見たんだった

バサッと 華緒はベッドから起き上がり

部屋の窓を開けて ボ~っと外を見てる

部屋に 風が入り込んで

俺の目の前を カフェカーテンがゆれる

「も~目の前を ユラユラ 目障りだよ!」

「華緒!窓閉めろよ」・・・

そう 思った瞬間

俺は 頭の中が 大パニックに陥った

「なんで カフェカーテンが目の前に?」

「俺は いったい 何処に居るんだ?」

「何故 身体が動かない?」

「なんで 言葉が出ないんだよ!」

落ち着け!落ち着くんだ!

部屋の中で 見えるものは

華緒のベッドと ドア それからベッドの側の小窓

ってことは

おいおい!マジかよ!

俺は 出窓に居ることになるじゃないか!

そうだ!出窓だ!

だから カフェカーテンが 目の前をユラユラ・・・・

え?ってことは 

 は? 俺、もしかして アイツ?

ちょっとまてよ!

もしかして 俺、死んだのか?

うそだろ!

目の前には 華緒が見えるし

今は 音も聞こえてる

しかし

冷静に考えれば

随分 長い間 眠っていたような・・・

世の中が ぼんやり 霧に包まれたように見えるし

身体は動かない 言葉も出ない

なんだよ!どうなっちまったんだよ!

破裂しそうな 頭の中を整理していると

目の前を 華緒が通った

やっぱり 俺を無視している・・・

そのとき 確信と同時に 落胆した

目の前を通る 華緒が手に持っていた

黒いエナメルの化粧ポーチに俺が写った

俺は・・・俺は・・・

やっぱり アイツなんだ!

俺・・・死んだんだ!

部屋を出ようとする華緒に 必死で叫んだ!

「華緒!」

華緒がドアノブに手をかけたまま

振り返った

静止画のように 華緒は

止まった状態に見えた

激しい頭痛が襲ってきて

止まった華緒の顔が見えながらも

また 意識が途絶えた

 

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to be continued 

 


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タイトル・・・「蒼い7つ目の太陽」・・・(^^ゞなんてね~(1) [妄想連載]

 

「1つ目の太陽 目覚め」 

 

暗闇の真ん中に ぽっかりと 穴が開いていて

今まで 見たことのないような

華緒の顔が見える

とても 悲しげな とてもヤツレタ顔が・・・

差し伸べる 華緒の手が

俺の目の前から どんどん 遠ざかっていく

開いていた 暗闇の中の 穴が

少しずつ 小さくなって 暗闇の中で

何も見えなくなっていく

 

 

「あったま痛てぇ~」

「昨日 飲みすぎたんだったかな?」

ぼんやりと 差し込む光に 目を細めて 窓をみる

「俺 どうなったんだ?」

「太陽が 蒼く見えるわ」

ひどい 頭痛の中 部屋の中を 見渡すと

華緒の部屋だ

「昨日は こっちに 泊まったんだったかな?」

「記憶が無いわ」

身体中が 固まったように 身動きできない

「なんだ! 華緒 居るんじゃないか!」

「ん? なんで 正座なんかして 電話してんだよ!」

声をかけようとしたが

今度は 吐き気がして 声に出せない

「やっぱ 俺 おかしいわ!」

「ん? なんで 華緒の声が聞こえないんだ?」

「いや!華緒の声だけじゃない!周りの雑音も聞こえない!」

「いつも見慣れた 華緒の部屋の中は いつもと 変わらないのに・・・」

頭痛や吐き気を堪えながら

必死に 声を出してみた!

「華緒!」

その瞬間 

華緒は とても 真剣な顔で

サッと俺を振り返った

・・・・

その瞬間

俺は自分の意識が 遠のくのがわかった

「華緒!助けてくれ・・・俺、なんか変だ!」

そう言おうとしたが 声にならないまま

意識を無くした

 

DSC05136-1(1).jpg

to be continued 

 


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